気の弱い
きのよわい
表現形容詞
標準
timid
文例 · 用例
ひと一人、くらい境遇に落ち込んだ場合、その肉親のうちの気の弱い者か、または、その友人のうちの口下手の者が、その責任を押しつけられ、犯しもせぬ罪を世人に謝し、なんとなく肩身のせまい思いをしているものである。
— 太宰治 『緒方氏を殺した者』 青空文庫
気の弱い、情に溺れ易い、好紳士に限って、とかく、太くたくましいステッキを振りまわして歩きたがるのと同断である。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
その頃、内地に於いて、彼と交際を続けていた者は、私と、それから二、三の学友だけで、いずれも大隅君から、彼の理解者として選ばれたこの世で最も気の弱い男たちであった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
そして気の弱さは、気の弱い人が人を気にしない間、善良をだけつくるのだが、人を気にしだすや、それは彼自身の生活を失はせる、いとも困つた役をしはじめる。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
それほどに無邪気な可憐な恋でありながら、なお親に怖じ兄弟に憚り、他人の前にて涙も拭き得なかったのは如何に気の弱い同志であったろう。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
民や、そんな気の弱いことを思ってはいけない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
だが都会人の気の弱いものが、一たん飜ると思い切った偽悪者になることも、小初はよく下町で見受けている例である。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
気の弱いものにはむしろ凄愴いようにも思われた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は気の弱いところがあって、頼み事をされると断りきれずに全部引き受けてしまう。
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昔から気の弱い性格だったが、部活動を通じて少しずつ自分に自信をつけていったようだ。
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気の弱い自分を変えたくて、あえて厳しい環境に身を置くことを決意した。
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「そんなに気の弱いことばかり言っていないで、一度は自分の意見をはっきり通してみなよ。」
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