枯菊
かれぎく
名詞
標準
withered chrysanthemum in winter
文例 · 用例
縁に出した花瓶の枯菊の影がうら淋しくうつって、今日も静かに暮れかかっている。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
」 とそこに一人つくねんと、添竹に、その枯菊の縋った、霜の翁は、旅のあわれを、月空に知った姿で、「早く車を雇わっしゃれ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
棒のやうに眞直な街道の兩側には桐の枯木が暫く續いて其下にはぽつ/\立つてる枯菊が切な相にゆらついて居る。
— 長塚節 『商機』 青空文庫
棒のやうに眞直な街道の傍には桐の枯木が暫く續いて其下にはぼつ/\立つて居る枯菊が切な相にゆらついて居る。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
より江氏は後期雑詠時代に一人舞台で、活躍していられる故、のちにゆずり、ただ枯菊に尚愛憎や紅と黄と より江秋風にやりし子猫のたよりきく 同の二句に氏のデリケートな性格、あくどい悩や執着のないさらりとした明るさを見る。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫
一月四日夜金之助 虚子先生 ○明治四十年一月十六日(葉書) 寅彦が「枯菊の影」を送って来ましたから廻送します。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
去年の枯菊が引かれた儘で、あはれに朽ちて居る。
— 中谷宇吉郎 『『団栗』のことなど』 青空文庫
茶の木の根を一本一本嗅ぎながら、西側の杉垣のそばまでくると、枯菊を押し倒してその上に大きな猫が前後不覚に寝ている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
作例 · 標準
庭に残った枯菊に、晩秋の物寂しさを感じた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
古風な茶室には、控えめな生け花として、一本の枯菊が飾られていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女は、散りゆく枯菊の姿に、儚い美しさを見出していた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite