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独存

どくあり
名詞
1
標準
文例 · 用例
小空、中空、大空、空空、無空、というような言葉は、徹底するとついに天上天下唯我独存、(尊ではない)存すというところに落ちつくのも、菅井和尚の釈迦堂の釈尊の首一個の存在がよく語っているようだ。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
静止の状態とは他と対立せぬ独存の状態であって、即ち多を排斥したる一の状態である。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
とにかく私どもの世の中にある一切の事物は、みな孤立し、固定し、独存しているのではなくて、実は、縦にも、横にも、無限の相補的関係、もちつ、もたれつの間柄にあるわけです。
高神覚昇 般若心経講義 青空文庫
本紀は孤立せないもの、帝紀は独存する事の出来るものと言つた考へ方がある様だ。
折口信夫 日本書と日本紀と 青空文庫
わたくしは心霊独存の理を信じない。
高村光太郎 智恵子抄 青空文庫
「然しそれでこそ人生は活きる價値があるのだ」と、意地にも渠は自分を古英雄の雄壯な形式に近代的な内容を加へたものに譬へ、自己の發展、渠のいはゆる獨存自我の發揮はこの努力一つにあると信じてゐる。
發展 泡鳴五部作 青空文庫
そして、義雄も亦自分がそれに類して行くのではないか知らんと思ふと、生存競爭、自然淘汰、優勝劣敗、適者生存、更らに進んで渠自身の所謂適者獨存などいふ言葉と共に、樺太の山林が目の前に浮ぶ。
斷橋 泡鳴五部作 青空文庫
渠は、自分の主義から歸着する獨存自我の考へを以つて、神は勿論、偉人豪傑なるものをも??自分と關係なしには??認めない。
憑き物 泡鳴五部作 青空文庫