稼人
稼人
名詞
標準
文例 · 用例
』 親父といふは煙管の旋盤細工を業として居る者で、鷄の鳴く時から日の晩るまで旋盤の前を動いたことのない程の、ブリダア市では珍らしい稼人であるから、兒童の言ふ處を承知する筈もない。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
紺足袋を穿いている処を見ても、稼人だということは分かる」と云う。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
汝あ早く立派な稼人になんなくちゃいけねえぞ。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
それで爺は、今では、若い時分、自分が屈指の稼人だった自慢はもう決してしなくなったのである。
— 佐左木俊郎 『山茶花』 青空文庫
平三爺は、事実、村でも屈指の稼人であった。
— 佐左木俊郎 『山茶花』 青空文庫
菊枝の母が、若い年で死んだ時などは、村中に「あの爺つあまに追い廻されちゃ……よっぽどの稼人だって死んでしまうべさ!
— 佐左木俊郎 『駈落』 青空文庫
「春吉あ、菊も、いい稼人になったぞ。
— 佐左木俊郎 『駈落』 青空文庫
「ふんとに、いい稼人になってけでまあ。
— 佐左木俊郎 『駈落』 青空文庫