轢轆
轢轆
名詞
標準
文例 · 用例
「馬鹿だなあ」「僕もう知りませんよ」 かの女が、ともすれば何事かを空想しながら、車馬轢轆たる往還を、サインに関らずふらりふらり横切ったり、車道に斜にはみ出したりする迂闊に対して、むす子は、こんな荒い言葉で叱りながら、両手は絶えず軟くかの女の肩を持ち抱え、幼稚園のこどもにするような労り方をした。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
遠くのほうから、早駆する馬の蹄の音と、轢轆とした轍の音が聞えてきた。
— 久生十蘭 『墓地展望亭』 青空文庫
轟々、轢轆、プープー、ポーポー。
— 羽田亨 『聚樂廻り』 青空文庫
外で皆がふざけたり笑ったりしながら、馬車に乗り込むのや、馬車が次々に国道を軋ませながら動き出して、轢轆と走り去るのが聞こえた。
— TONIO KROGER 『トニオ・クレエゲル』 青空文庫