詩偈
しげ
名詞
標準
文例 · 用例
寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘は清波を潜って翠巒に響く」という涼しい詩偈そのままの境域であります。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
久し振りにあっさりした詩偈を一首作ってほのかに心の隅に波紋を描く悲しみの情を写し現した。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
その文に引いてある僧の空海著「性靈集」にあると云ふ寒林獨座草堂曉 三寳之聲聞一鳥一鳥有聲人有心 性心雲水倶了々といふ詩偈もさすがに大師の凡人ならぬ心境を傳へ、清淨の氣自ら迫る心地を覺えたのであつた。
— 今井邦子 『佛法僧』 青空文庫