茜さす
あかねさす
表現
標準
glowing dark red
文例 · 用例
曙は知らず、黄昏に此の森の中辿ることありしが、幹に葉に茜さす夕日三筋四筋、梢には羅の靄を籠めて、茄子畑の根は暗く、其の花も小さき實となりつ。
— 泉鏡花 『森の紫陽花』 青空文庫
思へ、とどろく跫音に大御軍の征くところ、物ことごとくよみがへり、茜さす日ぞ照り滿たむ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
茜さす額の薔薇の花、蔑まれた女の憤怒、茜さす額の薔薇の花、おまへの驕慢の祕密をお話し、僞善の花よ、無言の花よ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
萠野ゆきむらさき野ゆく行人に霰降るなりきさらぎの春 これも言葉の音楽で別に意味はない、初めの二句はいふまでもなく額田の女王の歌茜さす紫野行き標野行きの句から出て居るのであるが、その古い日本語の音楽を今様に編曲して元に優るとも劣らないメロヂイを醸成してゐること洵にいみじき極みといふべきだらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
その明るい陽に照らされて、浅間山の中腹から、前掛山の頂かけて茜さすのは秋草の霜にうたれた色であるかも知れないと思う。
— 佐藤垢石 『酒徒漂泊』 青空文庫
二荒の山の裾野にあかねさす紫匂ふ花あやめかも櫻草の花によく似る紫の花めでつゝも名を知らずけり花あやめしみ咲きにほふ紫の花野を來れば物思もなし紫の雲ゐる野べに朝遊び夕遊びます二荒の神湯の滝を見、湯本に遊びて帰る。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
途中あかねさす西日は照れどひぐらしの鳴き蟲山に雨かゝる見ゆゆくゆく一人の少女のいと艶なるに逢う。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
野は、あかねさすむらさき野。
— 太宰治 『古典竜頭蛇尾』 青空文庫
作例 · 標準
健康的な食生活を心がけることが大事。
運動習慣は体の健康に直結する。
医学的な知見に基づいた治療を受ける。
健康診断の結果は良好だった。