酔人
すいじん
名詞
標準
文例 · 用例
酔人には芸術がない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
九段下より神田へ出づる大路にはしきりに急ぐ電車をば四十女の酔人の来て止めたり。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
愉快な一夜だつた、ほろ酔人生の一場面だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
大井は酔人を虎が食ひ兼ねるやうに、良久しく立ち竦んでゐたが、やう/\思ひ切つて、「やつ」と声を掛けて真甲を目掛けて切り下した。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
石原は虎が酔人を※わぬと云う譬を引いた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
「して見ると、巡査が虎で、我々三人が酔人だね」と、岡田が冷かした。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
また『淵鑑類函』に〈虎小児を食わず、児痴にして虎の懼るべきを知らず、故に食わず、また酔人を食わず、必ず坐して守り以てその醒むるを俟つ、その醒むるを俟つにあらず、その懼るるを俟つなり〉とある、自分を懼れぬ者を食わぬのだ。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
そこへ泥酔人が坂を下つて来て通せと云ふのです。
— 横光利一 『マルクスの審判』 青空文庫