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打ちまける

ぶちまける
動詞
1
標準
文例 · 用例
さて通口に組違へて、角のない千兩箱を積重ねた留桶を、片手掴みで、水船から掬出しては、つかり加減な處を狙つて十杯ばかり立續けにざぶ/\と打ちまける
泉鏡太郎 錢湯 青空文庫
どうしたかと思う内に、鹿の子の見覚えある扱一ツ、背後へ縮緬の羽織を引振って脱いでな、褄を取って流へ出て、その薬鑵の湯を打ちまけると、むっとこう霧のように湯気が立ったい、小棚から石鹸を出して手拭を突込んで、うつむけになって顔を洗うのだ。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
最初板倉は、自分だけが蘆屋の家へ自由に出入りすることを許されていて、奥畑には許されていないと云う事実、―――それが奥畑は何となく癪に触って、妬けてならないので、子供じみた忿懣を洩らすのだと思って、軽く聞き流していたのであったが、水害以来急に云い方があくどくなり、且妙子にも疑念を打ちまける迄になった。
中巻 細雪 青空文庫
これでも肚の中じゃ拝んでいる」「それじゃ安心して打ちまけるよ」 と斎藤さんは俊一君から聴き取った一部始終に多少加減を加えて、若い二人の間柄を説明した。
佐々木邦 嫁取婿取 青空文庫
ふたりが家の格子をくゞると、ゆう立はぶち撒けるように強く降って来ました。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
これ見よがしに、金銀をブチまけるのも気障だが、人の金銀を涎を垂らして眺めている奴も、いいかげんの物好きでなければならぬ。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
高島四郎太夫を友達扱いはよかったけれども、安煙草入を満座の中へさらけ出して、八十文の値段までブチまけるから、それでお里が知れてしまいます。
黒業白業の巻 大菩薩峠 青空文庫
親元のよくねえのをブチまけると言つちや、お駒をおどし、まだ一本になつたばかりで、金つ氣が無いとわかると、色氣の方で行つた」「フーム」「白旗といふのは、惡い野郎ですぜ、殺されるのは當り前だ」「それから何うした」「お駒は逃げて/\逃げ廻つた。
麝香の匂ひ 錢形平次捕物控 青空文庫
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