矜誇
矜誇
名詞
標準
文例 · 用例
己に矜誇ある時は愛において充分なるを得ない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
不幸にも時と所とを間違えて天上から送られた王女であるとまで自分に対する矜誇に満ちていた、あの妖婉な女性はまごうかたなく自分なのだろうか。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
秋の夜の灯影に一人物縫へば小さき虫の心地こそすれ 自己の天分を信じて高く自ら評価し寛弘の女房達に比較されて嬉しいとも思はない才女も秋の夜の灯影で一人淋しく縫物をして居ると平生の矜誇などはどこへやらきりぎりすの様な小さい虫になつた感じである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
矜誇もこの位の程度なら誰でも同感出来るであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
矜誇 我我の最も誇りたいのは我我の持っていないものだけである。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
× 矜誇、愛慾、疑惑――あらゆる罪は三千年来、この三者から発してゐる。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
× 矜誇、愛欲、疑惑――あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。
— どうか Kappa と発音してください。 『河童』 青空文庫
」 田代君はあらゆる蒐集家に共通な矜誇の微笑を浮べながら、卓子の上の麻利耶観音と私の顔とを見比べて、もう一度こう繰返した。
— 芥川龍之介 『黒衣聖母』 青空文庫