近付き
ちかづき
名詞
標準
文例 · 用例
(医学士に進み近付き握手せんとす。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
それで娘にもよく申付けて、お仕事にはお妨げにならないよう、表の事務室は人に貸すことは止めて仕舞い、また、是非、お近付き願えるよう、気を配って居りました。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
そこで、つい自分のような女は、それほどの男でなくとも、たゞ何となく自分から遜下らずして済み、男として甘いところのあるような男とばかり近付きが出来て参りました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
夫人はただ古典詩人というばかりでなく東洋に非常に興味を持つというので、その招待は東洋の婦人の私に近付きを求める為めでもあった。
— 岡本かの子 『噴水物語』 青空文庫
聴講者には外国人も多かったが外国人同士はやはり自然に近付きになりやすかった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
」と呼ばわれば、答は無く、ややありて二人|三人の跫音の小刻に近付きつ、「私だよ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
良夫は燭を執る侍者を退席させ、自ら燭を持って公に近付き、低声に言った。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
静かに踊の群に近付き椰子樹の陰から覗いて見たが、踊る人々の中にも見物の中にも妻のエビルの姿は見えない。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫