くぐもった声
くぐもったこえ
表現名詞
標準
muffled voice
文例 · 用例
(くぐもった声)香川 聞いたろ君も、今の二人の話?
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
狭山は私が傍に立っているのさえ眼にはいらないようすで、赧黒い頬にとめどもなく涙をつたわらせながら、「すぐおさまる」とか、「元気を出したり」とか、涙にくぐもった声で呼びかけ、口を割って水を飲ませ、掌を煖炉で温めては一心に膃肭獣の背をさすっている。
— 久生十蘭 『海豹島』 青空文庫
あんまはくぐもった声でそう説明した。
— 梅崎春生 『幻化』 青空文庫
」 マンのその言葉が聞えたのか、聞えなかったのか、うつろな眼で、ジロリと見て、「ウンコじゃ」 くぐもった声でいって、ゆらゆらと、便所の方に行った。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
猫みたいに忍び足で跡をつけていき、海岸に出てバラドスのテントへ着くと、仲間が集まっており、くぐもった声が聞こえた。
— The Island of Shadows 『幽霊島』 青空文庫
聞き耳を立てていると、ホールの反対側の部屋からくぐもった声がする。
— The Golden Rose 『黄金薔薇』 青空文庫