薔薇科
ばらか
名詞
標準
文例 · 用例
つまり一本の薔薇の花はそれらの人々には美しいとともにひっきょう植物学の教科書中の薔薇科の植物に見えるのである。
— 芥川龍之介 『十本の針』 青空文庫
彼を凝視してゐたが、「薔薇科に属する植物である」と鑑定した。
— 佐藤春夫 『のんしやらん記録』 青空文庫
「一たい君は誰だ」「僕は薔薇科に属する植物だ」「それではお前も、近ごろ人間から変形したひとなのだね」「さうです」「さうして一たいお前さんは幸福か」「…………」薔薇は否と言ひかけて口をつぐみその代りに「で、君は一たいどうなのだ」「先づお前の方から言ふがいい」「僕ですか。
— 佐藤春夫 『のんしやらん記録』 青空文庫