貪り食う
むさぼりくう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
標準
to eat greedily
文例 · 用例
ある時大きなのがちょうど紅葉の葉を食っているところを見付けたが、頭をさしのべて高いところの葉を引き曲げ蚕が桑を食うと同じようにして片はしから貪り食うていた。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
けれども貪り食うのに逸って、ときどきは分ち与えるのを忘れることがあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
殊にどちらも鰻のあらいのを好んで、大串ならば価を論ぜずに貪り食うという人達であるから、この人達のまえに持ち出せば、相手をよろこばせ、あわせてこっちも高い金が取れる。
— 岡本綺堂 『魚妖』 青空文庫
眼疾き若猴が漿果多き木を見付け貪り食うを見るや否や、上猴どもわれ一と駈け付けてこれを争う、所へ大猿来り、あるいは打ちあるいは毛を引き、脱隊者をばあるいは尻を咬みあるいは尾を執って引き戻しおし入れ振り舞わす、かくて暫時の間に混雑を整理し、自ら樹下に坐し、静かに漿果を味わう。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ひそかに周囲を見回したる後、台所に忍び寄り、鍋の蓋を開け、まだ半煮えの大根を、がつがつ貪り食う。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
カマキリは人間の髪の毛が非常に好きで進呈すると幾本でも貪り食う。
— 高村光太郎 『蝉の美と造型』 青空文庫
秋田県地方の人々は、姫|柚子などよりも大きい源五郎虫を、強精剤として貪り食うというから、ザザ虫や川百足など、姿の小さいものは恐るるに足るまいと思うが、理屈は抜きにして、ちょっと手が出ないのだ。
— 佐藤垢石 『ザザ虫の佃煮』 青空文庫
自然の生活では、腹が割けるほど、蛸を貪り食うのに……。
— 佐藤垢石 『鯛と赤蛸』 青空文庫
作例 · 標準
何日も遭難していた彼は、救助隊から渡されたおにぎりを貪り食った。
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「ダイエット中だって言ってたのに、ケーキをそんなに貪り食って大丈夫?」
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ライオンが仕留めた獲物を貪り食う様子を、サファリのガイドが解説してくれた。
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