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帰掛

帰掛
名詞
1
標準
文例 · 用例
……階下から二階へ帰掛けに、何の茶番が!
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
戸外は月冴えて風はないが、骨身に徹える寒さに磯は大急ぎで新開の通へ出て、七八丁もゆくと金次という仲間が居る、其家を訪ねて、十時過まで金次と将棋を指して遊んだが帰掛に一寸一円貸せと頼んだ。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
」 石田はそれから帰掛に隣へ寄って、薄井の爺さんに、下女の若いのが来るから、どうぞお前さんの処の下女を夜だけ泊りに来させて下さいと頼んだ。
森鴎外 青空文庫
石田は毎日役所から帰掛に、内が近くなると、雛の事を思い出すのである。
森鴎外 青空文庫
二三週間立ってから、或る日私はF君がどんな生活をしているかと思って、役所からの帰掛に立見をおとずれた。
森鴎外 二人の友 青空文庫
ある時の彼は表へ出た帰掛に途中で買ったサンドウィッチを食いながら、広い公園の中を目的もなく歩いた。
夏目漱石 道草 青空文庫
その時分ふとした話から旧友のヨウさんも長唄哥沢清元といろいろ道楽の揚句が薗八となり既に二、三年も前から同じ師匠を木挽町の待合半輪というへ招き会社の帰掛け稽古に熱心している由を知って互にこれは奇妙と手を拍って笑った。
永井荷風 雨瀟瀟 青空文庫