片っぽ
かたっぽ異読 かたっぽう
名詞多音語
標準
one side
文例 · 用例
事業というものは片っぽうで先走った思い付きを引締めて、片っぽうはひとところへ噛り付きたがる不精な考えを時勢に遅れないように掻き立てて行く。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
」と言いながら片っぽうのはじをぬいて下におろしましたのでみんなはそれをはね越えて中にはいりました。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
今までポケットへ手をつっこんでいたので気がつかなかったが、手袋が片っぽしかない。
— 平林初之輔 『犠牲者』 青空文庫
」あの人は片っぽの眼を少し細くしてつけ足した。
— ――ある女の日記―― 『オパール色の手紙』 青空文庫
さてその次には二つの耳、いやこいつも片っぽだけだ。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
そして、こうして歩き廻っている間に、これはその他のどこででもそうなのだが、片っぽうの手がないとか義足で跛をひいているとかいう不具者の、五人や六人や、九人や十人には会わないことはない。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫
なるほど、けさ家を出るとき寝台の横に脱ぎすてて行った私の代りの靴が、片っぽだけ浪々と水をたたえている。
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
が、そのただの水が、どうしてこの部屋のこの靴の片っぽにこんなにあふれんばかりに存在することになったのか?
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
「ねえ、洗濯機に入れたはずの靴下の片っぽ、どこにやったか知らない?」
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手袋を片っぽだけ落としてしまったらしく、コートのポケットをいくら探しても見つからない。
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「そっちの片っぽを持ってて」と頼んで、二人で大きな机を慎重に運んだ。
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標準
one (of a pair)
作例 · 標準
お気に入りのピアスの片っぽを失くしてしまい、一日中ショックで落ち込んでいた。
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コンタクトレンズの片っぽを洗面台に落として、床を這いつくばって探している。
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「靴の片っぽが脱げちゃった!」と、幼い子供が道端で泣きべそをかいている。
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