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不識

ふしき
名詞
1
標準
not knowing
文例 · 用例
不知不識其方へと路次を這入ると道はいよいよ狭くなって井戸が道をさえぎっている。
寺田寅彦 根岸庵を訪う記 青空文庫
それである一つの歌と次の歌とが表面上関係はないようでも、それから少し下層へ掘込んで行くとどこかで、しっかり必然的につながっているように思われ、それを掘込んで行くときに結局|不知不識に自分自身の体験の世界に分け入ってその世界の中でそれに相当するつながりを索めることになります。
寺田寅彦 書簡(※) 青空文庫
それから気が付いて考えてみると、近頃少し細かい字を見る時には、不知不識眼を細くするような習慣が生じているのであった。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
わしは不識を観じやう。
宮沢賢治 疑獄元兇 青空文庫
梁の武帝因みに僧〔に〕問ふ、あゝいかん、梁の武帝達磨に問ふ 磨の曰く無功徳 帝の曰く朕に対する者は誰ぞ 磨の曰く無功徳 いかん朕に対する者は誰ぞ 磨の曰く不識
宮沢賢治 疑獄元兇 青空文庫
「いったい俺は今夜あの男をどうするつもりだったんだろう」 生島は崖路の闇のなかに不知不識自分の眼の待っていたものがその青年の姿であったことに気がつくと、ふと醒めた自分に立ち返った。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
しかしその少し強制がましい調子のなかには、自分の持っている欲望を、言わば相手の身体にこすりつけて、自分と同じような人間を製造しようとしていたようなところが不知不識にあったらしい気がする。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
石田はなにか芝居でも見ているような気でその窓を眺めていたが、彼の心には先の夜の青年の言った言葉が不知不識の間に浮かんでいた。
梶井基次郎 ある崖上の感情 青空文庫
作例 · 標準
その問題については不識の領域で、私には何も答えられない。
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彼は自分の専門分野以外のことには全く不識で、質問しても無駄だった。
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現代社会では、あまりに多くの情報が溢れていて、自分の不識を自覚することも重要だ。
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