孤絶
こぜつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
being isolated
文例 · 用例
そして彼は冷え冷えする孤絶感の底で、いつもかすかに夢をみていた。
— 原民喜 『遥かな旅』 青空文庫
僕がこの下宿へ移つてからもう一年になるのだが、人間の孤絶感も僕にとつては殆ど底をついてしまつたのではないか。
— 原民喜 『心願の国』 青空文庫
孤絶は空気のなかに溶け込んでしまつてゐるやうだ。
— 原民喜 『心願の国』 青空文庫
逃亡と潜伏、死の戯れの半生に次兵衛の魂は孤絶したが、孤絶せる魂には死生も亦たゞ退屈にすぎず、魂の結び目をとく何物もなかつたけれども、たゞ人間の肉体、容貌の美といふことが異常な刺戟になるのであつた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
孤絶せる魂に恋はない。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
すでに彼は十四にして断崖に孤絶し、足もとの奈落を冷然と見て、遠いふるさとに呼びかけてゐた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
分裂病の青年たちは、希望に対して不信であり、彼らの考えが、はるかに孤絶していることは分るが、彼らも一様に、美しい恋人を胸に描いていたことに変りはない。
— 坂口安吾 『小さな山羊の記録』 青空文庫
彼らは孤絶していたが、その外面にも拘らず、人間に対する愛着は、まさに「きわまりない」もののようでもあった。
— 坂口安吾 『小さな山羊の記録』 青空文庫
作例 · 標準
吹雪によって麓への道が閉ざされ、山荘は完全に下界から孤絶した。
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都会の喧騒の中で、彼は誰にも理解されないまま深い孤絶感を抱えて生きていた。
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その島は文明から孤絶しており、独自の文化と生態系が奇跡的に保たれている。
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