一張
いっちょう
名詞
標準
one pair (set) of clothes
文例 · 用例
それで学校に式のある時など、他の教師は皆礼服で列席するのに、ヘルンは一張羅の背広で押し通していた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
その性根で用意した祭の踊に行く時の一張羅を二人はひっぱって来た。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
家の中ではランプが今|一張ついた、これが八幡神社の入口である。
— 伊藤左千夫 『八幡の森』 青空文庫
蜘蛛のあんなに細い弱い糸の網で大きな蝉が捕られることから考えると、蚊帳一張りほどもない網で一台の飛行機が捕えられそうにも思われるが、実際はどうだか、ちょっと試験してみたいような気がするのである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
田舎の秋のお祭りに、太鼓を舁いだり、幟をさしたり、一張羅の着物を着てマチへ出る村の人々は、何等か興味をそゝって話の種になったものだが、東京の街で見るものは彼等にとって全く縁遠いものだった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
けれどももちろん平太には一張羅の着てゐる麻服があるばかり他に入れるやうなものは何もありませんでしたから親方に頼んで板の上に引いた要らない絵図を三十枚ばかり貰ってぎっしりそれに詰めました。
— 宮沢賢治 『革トランク』 青空文庫
や、慌ててら、慌ててら、それに一張羅だ、堪ったもんじゃあねえ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 錦の帯を解いた様な、媚めかしい草の上、雨のあとの薄霞、山の裾に靉靆く中に一張の紫大きさ月輪の如く、はた菫の花束に似たるあり。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
作例 · 標準
彼は面接のために、一番良いスーツを一張用意した。
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娘の成人祝いに、美しい振袖を一張あつらえた。
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舞台俳優はその役のために、時代物の衣装を一張新調した。
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