軍学者
ぐんがくしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
この曾祖母は向井氏で藩では有名な軍学者三鶴の孫だが、戸主たる兄が或る不心得から家名断絶となって、実兄の竹村家に養われ、そこから私の家へ嫁したのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
軍学者などの浅まな物識りぶつた説明に縋らずとも、旗さし物の起り位は説け相に思ふ。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
然るに、軍学者一流の事始めを説きたがるてあひに、其がある時、ある一人のだし抜けの思ひつきによつて、今のまゝの姿をして現れた、ときめられ勝ちであつた。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
同時にうしろから走せつけたのは、軍学者のように髪を撫でつけた、らっきょう頭の男、それに従うものが、やっぱり五名の紺看板。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
原因はほかにもあるだろうが、これらの浪人たちを煽動して、由井正雪という市井の軍学者が、社会変革の謀反を企てた。
— 山本周五郎 『山彦乙女』 青空文庫
またあるいは音にひびいた軍学者小幡が、はたしてどんな奇策を胸に秘めているか、それは余人がうかがうことも、はかり知ることもできない。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
まず軍学部では――氏隆流 岡本鴻雲斎(浪人)謙信三|徳流 大道寺友仙(上杉家)早雲流相伝 沢崎主水(北条家)楠流後学 三木道八(浪人)孔明流 真田源次郎(豊臣家) そのほか異流もさまざまに署名があったが、ひとり甲州流を標榜する軍学者だけが見あたらない。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
虎之助は、ことし十五、去年から城下の軍学者|塚原小才治のやしきへ授業にかよっているのである。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫