寺小屋
てらこや
名詞
標準
文例 · 用例
寺小屋育ちの祖母には、中学の学問と言ふものが、非常な大した物と思はれるのであつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
早く適当の日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくつては、学問の最高府たる大学も昔の寺小屋同然の有様になつて、錬瓦石のミイラと撰ぶ所がない様になる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
しかし弟子のしつけ方がすこぶる厳しい方で、かの寺小屋の芝居でもみる涎くりのように、水を持って立たされる手習い子が毎日幾人もあった。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
讀さしの書は其方のけにして、寺小屋の涎くりの眞似もした。
— 石川啄木 『散文詩』 青空文庫
昔風の寺小屋式から男女の大学まである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
彼は滅多に上京しないだらうし他のはまた見られるだらうし、「高時」のこと、「寺小屋」のこと、いろいろ印象を書きたいが、うつかりしてゐるうちに締切日に迫られて慌てゝ筆を執つたわけで、甚だ残念ながらこれ位ゐにして止めて置く。
— 牧野信一 『松竹座を見て(延若のこと)』 青空文庫
そこに葛籠の上に寺小屋用の文庫があった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
村にはろくな寺小屋もなかった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫