銭座
ぜにざ
名詞
標準
文例 · 用例
初め麹町八丁目の鳥羽藩主稲垣対馬守|長和の邸内にあったのが、中ごろ築地海軍操練所内に移るに及んで、始めて攻玉塾と称し、次で芝神明町の商船黌と、芝新銭座の陸地測量習練所とに分離し、二者の総称が攻玉社となり、明治十九年に至るまで、近藤自らこれを経営していたのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
水木はこの年山内氏を冒して芝|新銭座町に一戸を構えた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
長崎の明倫堂は素立山にあつたが、正徳元年中島|鋳銭座址に移された。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「はい、ちょっと主人の用事で、新銭座の方まで参りましたところ後から従けて来た悪者に、……」「ナール、空地でとっ捉まえられたんだね。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
珍しいものだと云て皆|寄て拈くって見ながら、如何だろう之を日本に持て帰てさして廻たら、イヤそれは分切て居る、新銭座の艦長の屋敷から日本橋まで行く間に浪人者に斬られて仕舞うに違いない、先ず屋敷の中で折節ひろげて見るより外に用のない品物だと云たことがある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
私が新銭座に一寸住居の時(新銭座塾に非ず)、誰方か知らないが御目に掛りたいと云てお侍が参りましたと下女が取次するから、「ドンナ人だと聞くと、「大きな人で、眼が片眼で、長い刀を挟して居ますと云うから、コリャ物騒な奴だ、名は何と云う。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
私はその時に新銭座に住で居たから、迚もこりゃ戦争になりそうだ、なればどうも逃げるより外に仕様がないと、ソロ/\迯仕度をすると云うような事で、ソコで愈よ期日も差迫て、今度はもう掛値なし、一日も負からないと云う日になった、と云うのを私は政府の飜訳局に居て詳に知て居るから尚お堪らない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
その時、私は新銭座に居ましたが、マア久振りで飲食を共にして、何処に居るかと聞けば、白銀台町に曹某と云う医者がある、その家は寺島の内君の里なので、その縁で曹の家に潜んで居ると云う。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
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銭座(ぜにざ)とは、江戸時代に寛永通寳を始めとする銭貨を鋳造した組織あるいは機関である。
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