羽山
はやま
名詞
標準
文例 · 用例
山は奥羽山脈の支脈の梵珠山脈である。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
これが羽山を越えて台に出るのかもわからない。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
ただ、帰れといわぬだけ、――いや、何一つ口を利かずに、ついて来るのに任せて、やがて、高台寺の道を清水の参詣道へ折れ、くねくねと曲って登って行くと、音羽山が真近に迫り、清閑荘というアパートが、森の中にぽつりと建っていた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
――いや、いや、南禅寺から将軍塚を山づたいに、児ヶ|淵を抜けて、音羽山|清水へ、お参りをしたばかりだ、というと、まるで、御詠歌はんどすな、ほ、ほ、ほ、と笑う。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
街の中にはまだはいって来ぬ秋であったが、音羽山が近くなったころから風の音も冷ややかに吹くようになり、槙の尾山の木の葉も少し色づいたのに気がついた。
— 椎が本 『源氏物語』 青空文庫
名は周圭、字は羽山と云つたのは此人である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
出羽山形の人である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
連亙する奥羽山脈の峰々がなだれ落ちたこの麓の土地一帯に、そこに埋めた数百年の思いを一ぺんにふり切ろうとしていたのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫