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壁立

へきりつ
名詞
1
標準
cliff that stands tall like a wall
文例 · 用例
思えば思うほどひとり壁立|万仭の高さに挺身して行こうとする娘の健気な姿が空中でまぼろしと浮び、娘の足掻く裳からはうら哀しい雫が翁の胸に滴って翁を苦しめた。
岡本かの子 富士 青空文庫
僅に聖者のみあって、不入に針を入れ、壁立に足を爪立つ。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
脚下は文字通りの屏風の如き壁立千仭、遙か眞下に糸のやうな細さに見える溪流を一寸覗いただけで忽ち眩暈を感ずる程の高さである。
中島敦 名人傳 青空文庫
脚下は文字通りの屏風のごとき壁立千仭、遥か真下に糸のような細さに見える渓流をちょっと覗いただけでたちまち眩暈を感ずるほどの高さである。
中島敦 名人伝 青空文庫
尾根はすぐにつきて、急斜面が前方に壁立している。
豊島与志雄 高千穂に思う 青空文庫
謂ゆる二〇三米突の最高峰に立つて四望すると、東北には砲台のあつた諸峰が連立し、西北には関東州の平野、南には渤海、東には黄海を遮断して壁立する老鉄山と旅順新市街との間にコバルトを湛へた西港の水が俯瞰される。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
これは「天の壁立つ極み、国の退き立つ限り」とか「青雲のたなびく極み、白雲の向伏す限り」とか、「船艫の至り留る極み、馬の爪の至り留る限り」などあるのと同じく、「どこまでも」の義に用いたものであった。
古代社会組織の研究 くぐつ名義考 青空文庫
従って登拝者のあったことも察せられ、又貞観十三年五月十六日の条には、十六日辛酉、是より先出羽国司言ふ、従三位勲五等大物忌神社、飽海郡の山上に在り、巌石壁立し、人跡到る稀なり、夏冬雪を戴き、禿して草木無し。
木暮理太郎 山の今昔 青空文庫
作例 · 標準
行く手を阻むように壁立する断崖を前にして、登山隊はルートの変更を余儀なくされた。
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ダム湖の周囲には切り立った岩が壁立しており、人を寄せ付けない厳かな雰囲気が漂っている。
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高層ビルが壁立する都会の真ん中で、ふと見上げた空の狭さに寂しさを覚えた。
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