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売出

うりだし
名詞
1
標準
文例 · 用例
木綿をきり売りの手拭を下谷の天神で売出した男の話は神宮外苑のパン、サイダー売りを想わせ、『諸国咄』の終りにある、江戸中の町を歩いて落ちた金や金物を拾い集めた男の話は、近年隅田川口の泥ざらえで儲けた人の話を想い出させて面白い。
寺田寅彦 西鶴と科学 青空文庫
コロイド・ランプという名で売出しているのもやはりタングステン灯の一種である。
寺田寅彦 ランプのいろいろ 青空文庫
……当日は伺候の芸者大勢がいずれも売出しの白粉の銘、仙牡丹に因んだ趣向をした。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
新製売出しの当り祝につぶしは不可い。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
岩淵から引返して停車場へ来ますと、やがて新宿行のを売出します、それからこの服装で気恥かしくもなく、切符を買ったのでございますが、一等二等は売出す口も違いますね、旦那様。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
一通はお母さんへ、松坂屋から夏物売出しのご案内。
太宰治 女生徒 青空文庫
自作農で破産をする人間、誰れもかれも街へ出て作り手がなく売りに出す人間、伊三郎が、又、息子の学資に畠の一部を売る場合――秋に入ると一と雨ごとに涼しくなる、そんな風に、地価は、一つの売出し毎に、相場がだん/\さがった。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
…… 正月二日の初売出しに、お里は、十円握って、村の呉服屋へ反物を買いに行った。
黒島傳治 窃む女 青空文庫