降り積もる
ふりつもる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to fall and pile up (e.g. snow)
文例 · 用例
絶えず降り積もる雪が地面にたまって根の無い樅を※し並べて幹を直立に保たせて居るのです。
— 岡本かの子 『伯林の降誕祭』 青空文庫
あれは降り積もるものに潜む静かさで、ただの静かさでもなかった。
— 島崎藤村 『雪の障子』 青空文庫
年末になればこうした山里でなくても晴れる日は少ないのであるから、まして宇治は荒れ日和でない日もなく雪が降り積もる中に、物思いをしながらも暮らしている薫は、いつまでも続く夢を見ているようであった。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
世界はすべて、いやが上にも降り積もる深雪の下に圧しつぶされて死んだようになっていた。
— 相馬泰三 『田舎医師の子』 青空文庫
寛斎が廊下に出てはながめるのを楽しみにする椎の枝なぞは、夜から降り積もる雪に圧されて、今にも折れそうなくらいに見える。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
末子を引き取り、三郎を引き取りするうちに、目には見えなくても降り積もる雪のような重いものが、次第に深くこの私を埋めた。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
それと同時にまた一方――御嶽方面の郡代からは、御嶽山上に籠っているマドリド司僧の遺児の御嶽冠者が一味を率い、降り積もる雪を踏み分けて押し寄せて来るとの風聞を、使者をもって館へ申し入れた。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
ふりつもる雪を観るにつけても、おもひだすのは一昨年の春、九州を歩いてゐるとき、宿銭がなくて雪中行乞をしたみじめさであつた(如法の行乞でないから)、そのとき、私の口をついて出た句――雪の法衣の重うなりゆくを――その句を忘れることができない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
静かな朝、窓の外を見ると、昨夜からの雪が屋根や木々に美しく降り積もっていた。
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彼の心には、言葉にできないほどの悲しみが、静かに降り積もっていった。
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ベランダに降り積もった桜の花びらが、まるでピンク色の絨毯のようだった。
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