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底通

ていつう
名詞
1
標準
文例 · 用例
連れの白幽霊はと見ると二匹とも人間では到底通れそうもない壁のところを、まるで壁が無いかのようにスーッと通った。
海野十三 地球盗難 青空文庫
のみならず彼の五行論と出入して複雜を極め、到底通俗の解述を許さない。
狩野亨吉 安藤昌益 青空文庫
ほんたうの通人らしくふるまひ、心底通人となり得たのは、我当も三十代に達してからの事であつた。
折口信夫 戞々たり 車上の優人 青空文庫
「又別に銅にて作れる鋼鐵を用ひて三個の長方形なる金物を組み合せて、字母を嵌めこみたる穴に、圓形なる器にて鉛を注ぎこみ、穴を縱の上部より底通迄に鐫りぬきて、尚空氣穴をうがてる鑄造機を造りて云々」ちよつと素人には理解しにくいか知れぬが、これはつまり「手鑄込み器」の説明である。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
だから到底通商上英領インドと絶つことは出来ないです。
河口慧海 チベット旅行記 青空文庫
それがいかに幻想的で世間には到底通用しそうもないような内容であっても。
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft チャールズ・デクスター・ウォードの事件 青空文庫
事実この狭い急峻な河床は、年々崩壊する岩や土が左岸に堆積した其上が通れるのであって、左もなければ到底通過されないような場所が少くなかった。
木暮理太郎 秋の鬼怒沼 青空文庫
随って降れば降るほど通過し得る望は少なくなる訳で、実際上から望見した所では、東谷の雪渓まで下りて迂廻しなければ、到底通過不可能であろうとさえ思われる。
木暮理太郎 八ヶ峰の断裂 青空文庫