柿の木
かきのき異読 カキノキ
名詞
標準
Japanese persimmon (Diospyros kaki)
文例 · 用例
僕は民さん一寸御出でと無理に背戸へ引張って行って、二間梯子を二人で荷い出し、柿の木へ掛けたのを民子に抑えさせ、僕が登って柿を六個許りとる。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
柿の木の下から背戸へ抜け槇屏の裏門を出ると松林である。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「あの遠くの柿の木を御覧なさい。
— 梶井基次郎 『闇の書』 青空文庫
土蔵の横にある大きな柿の木の大枝小枝がまっさおな南国の空いっぱいに広がっている。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
(飛行機に残つたのは僕、 バットの空箱を蹴つてみる)三歳の記憶縁側に陽があたつてて、樹脂が五彩に眠る時、柿の木いつぽんある中庭は、土は枇杷いろ 蝿が唸く。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
……玄關番から私には幼馴染と云つてもいゝ柿の木の下の飛石づたひに、うしろ向きに、袖はそのまゝ、蓑蟲の蓑の思がしたのであつた。
— 泉鏡太郎 『湯どうふ』 青空文庫
この柿の木が其中庵を庵らしく装飾するならば、そこらの茶の木は庵の周囲を庵として完成してくれる。
— 種田山頭火 『草木塔』 青空文庫
・寒空のからりと晴れて柿の木・ふくらうがふくらうに月は冴えかへる・よつぴて啼いてふくらうの月・冴えかへる月のふくらうとわたくし・恋のふくらうの冴えかへるかな 二月十五日雪、雪はうつくしいかな、雪の小鳥も雪の枯草も。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
田舎の祖父母の家には、毎年たわわに実をつける立派な柿の木が植わっている。
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柿の木がオレンジ色に染まり始めると、この街にもようやく秋が来たのだと感じる。
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「今年もたくさんなってるね」と言いながら、竹竿を使って柿の木から実を収穫した。
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冬になると柿の木は葉を落とし、枝先に残った数個の「木守り柿」が寒空に映える。
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