興深い
きょうぶかい
形容詞
標準
文例 · 用例
近頃、歐米では一|時の麻雀熱がさめてブリツヂ・ポオカアの遊びに歸つたと言ふし、日本でも花合せの技法がずつと深奧複雜でより感興深いことを説く人もあるが、麻雀には遊びの魅力は魅力として、外にあの牌に觸れるといふ不可思議な魅力がある。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
それは、たしかに写実的にて、興深い一篇の物語になったであろう。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
文鳥が始めて来た時などは、特にそれが著しく、自分は興深いことに思われた。
— 宮本百合子 『小鳥』 青空文庫
ざっと見ただけだが、その気分を、集成館によって代表された薩摩人の気質と比べると感興深い。
— 宮本百合子 『長崎の印象』 青空文庫
秋、落葉の頃もよい眺望であったが、花が咲いた暁、或は月のある深夜、人気なく花をいただいて歩いたら、さぞ興深いことであろうと思う。
— 宮本百合子 『塵埃、空、花』 青空文庫
野々宮が執筆中の伝記の主は、二人とも生前左門の親しかつた人々で、その出来栄えは彼に一入興深いものでもあつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
まことに、興深い話である。
— 佐藤垢石 『姫柚子の讃』 青空文庫
そしてそこに、興深い書物の中で見るように、人妻生活の隠れたる楽しみや苦しみを読み取った。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫