往にし
いにし
連体詞
標準
past (times)
文例 · 用例
哲人も往往にして詩を作る。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
あな古鏡、往にし世に、額白かりし上※の戀のうらみに世をすてし今はのきはのかたみとや、横さにかかる薄雲の曇れる影も故づきて、頼もしき哉、祭壇の清き姿をうち湛ふ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
神はをみなを召しまして、いづくは知らず往にしかど、大御心のふかければ、殘る名のみは消しませね。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
神はをとめを召しまして、いづくは知らず往にしかど、大御心のふかければ、殘る名のみは消しませね。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
大羽子よ、いかにと見れば愁ひある眼ざししめり、『天津日も盲ひたるらし、往にし世の姿を、花の欄干を、などやさながら、まのあたり映し出さぬ。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
――ああ、なべての樹のなかに今の日いやしめる往にし代のさま。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
○武蔵野の小岫が雉立ち別れ往にし宵より夫ろに逢はなふよ 〔巻十四・三三七五〕 東歌「岫」は和名鈔に山穴似袖云々といっているが、小山に洞などがあって雉子の住む処を聯想せしめる。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
〔譯〕遠方に歩を試むる者、往往にして正路を舍て、捷徑にに入る、嗤ふ可きなり。
— 南洲手抄言志録 『南洲手抄言志録』 青空文庫
作例 · 標準
遠い「往にし」の時代、この地には栄華を極めた都があったという。
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詩人は、失われた友を偲び、「往にし」の日々を懐かしむ歌を詠んだ。
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古文書には、「往にし」の合戦の様子が生々しく記されている。
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「あの「往にし」の時代、この辺りはどんな様子だったんだろうね?」と祖父は昔を懐かしんだ。
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