川越し
かわごし
名詞
標準
crossing a river
文例 · 用例
「この間、島田で、大井川の川越しに使った蓮台を持ってる家を見付けた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
私たちは藤枝の宿で、熊谷蓮生坊が念仏を抵当に入れたというその相手の長者の邸跡が今は水田になっていて、早苗がやさしく風に吹かれているのを見に寄ったり、島田では作楽井の教えて呉れた川越しの蓮台を蔵している家を尋ねて、それを写生したりして、大井川の堤に出た。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
川越しの基点の三本継ぎの電信柱が見えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
明くる日は大田切、関川越して野尻近き頃は、夏の日も大分傾き、黒姫おろしが涼しさに過ぎた。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
僕等はいずれも腹這いになり、陽炎の立った砂浜を川越しに透かして眺めたりした。
— ――或は「続海のほとり」―― 『蜃気楼』 青空文庫
こういう川越しの際の人足もその役筋から雇ってくれるので安かった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
また或る日川越しをする時であったが、旅客の多勢が集っていてその荷物なども容易に舟に積んでくれない。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
いつか甲州道中の鶴川で、川越し人足を相手にやった二の舞を、そこでもやり出すつもりか知らん。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
対岸の神社から、賑やかな祭り囃子が川越しにうっすらと聞こえてくる。
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「川越しに見る花火も、水面に光が反射してなかなか風情があるものだね」と友人が言った。
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川越しに手を振る友人の姿が見えたが、こちらの叫び声までは届かなかった。
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霧の深い早朝、川越しにぼんやりと渡し船の影が浮かび上がった。
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