怠りがち
おこたりがち
名詞形容動詞
標準
neglectfulness
文例 · 用例
帰って来ると、いやな噂が耳に入り、気を悪くしていたので、医専が県立であるところから、県内の方々から依頼して来る手術も人に譲り怠りがちであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
木の欄ある梯は、行くに足の尖まで油斷せざる稽古を、怠りがちなる男にせさするに宜しかるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
研究の方は自然怠りがちになって……」 二人の手はひとりでに動いた。
— 平林初之輔 『人造人間』 青空文庫
私もその時はその気になつたのであつたが、不時の用意などはやつぱり其れなり怠りがちのものであつた。
— 徳田秋聲 『余震の一夜』 青空文庫
或る場所に或る人間を訪ね、たゞ不快を与へられて戻つた、おかげで近来とかく怠りがちの自己省察が十分に出来た。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
薫の中将もこの時御前にいて、自分も人生をいとわしく思いながらまだ仏勤めもたいしてようせずに、怠りがちなのは遺憾であると心の中で思い、俗ながら高僧の精神で生きるのにはどんな心得がいるのであろうと、八の宮のお噂に耳をとめていた。
— 橋姫 『源氏物語』 青空文庫
始むるにあたりてあたかも前面に掲げてあったご真影に最敬礼して登壇し、今日の教育はややもすれば技術的教育に流れ、人格教育は怠りがちである、ゆえになにごとに対しても「イエス」と「ノー」の区別さえもできぬものがある。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
この報知を耳にした時、豊後守の驚愕は他の見る眼も気の毒なほどで、怏々として楽しまず自然|勤務も怠りがちとなった。
— 国枝史郎 『北斎と幽霊』 青空文庫
作例 · 標準
例句