李四
りし
名詞
標準
文例 · 用例
試に世上を觀るに、張三李四の輩、たま/\福に遇ふことは無きにあらざるも、其一遭遇するや、新に監獄を出でし者の醉飽に急なるが如く、餓狗の肉に遇へるが如く、猛火の毛を燎くが如く、直に其の福を取り盡し使ひ盡さずんば已まないのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
之を譬うるに張三も人なり、李四も亦人なり。
— 二葉亭四迷 『小説総論』 青空文庫
人の意尽く張三に見われたりといわんか夫の李四を如何。
— 二葉亭四迷 『小説総論』 青空文庫
若李四に見われたりといわんか夫の張三を如何。
— 二葉亭四迷 『小説総論』 青空文庫
して見れば張三も李四も人は人に相違なけれど、是れ人の一種にして真の人にあらず。
— 二葉亭四迷 『小説総論』 青空文庫
張三が頭を打たれても李四は痛くも何ともないというのが普通の道理だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
俺達の目的を妨げる奴は張三李四のお構いなく地獄の釜の中へたたき込んで見せる?
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
たとへば、張三の黒内障が、忽、快方に向つたとか、李四の病閹が、即座に平癒したとか、殆、奇蹟に近い噂が盛に行はれてゐるのである。
— 芥川龍之介 『酒虫』 青空文庫