先口
せんくち
名詞
標準
previous preconception
文例 · 用例
廣岡と同じことを云ふんやつたら、廣岡の方が先口ぢやからして。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
この方が落胤騒動としては先口で、云って見れば天一坊の元祖に当る訳。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
月ぎめの人でも、年ぎめの人でも、先口に貸してあげるわ。
— ――近代説話―― 『高尾ざんげ』 青空文庫
彼女に五ツ年上のロイゼルは先口を開いた。
— モウパンサン 『頸飾り』 青空文庫
文学座が先口なので、これを許した。
— 岸田國士 『「道遠からん」あとがき』 青空文庫
先口の文学座にこれをゆるした。
— 岸田國士 『一言(「道遠からん」について)』 青空文庫
そこで、後からその矢倉石を発見した体力のある鰍の夫婦は、先口の鰍夫婦を追い払って、前に産卵した矢倉石の天井へ産みつける。
— 佐藤垢石 『鰍の卵について』 青空文庫
もしたとえ、その娘が、ほかの家の少女にしても、父親は、前に一|度人形のことで、おばあさんと顔なじみだったから、おばあさんは、あなたが、先口だといって、人形を売りました。
— 小川未明 『お父さんの見た人形』 青空文庫
作例 · 標準
契約を進めようとしたが、残念ながら別の会社から先口が入っており、断られてしまった。
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「あのお店、もう先口の予約でいっぱいなんだって」と彼女が残念そうにスマホを置く。
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彼は先口の約束を優先し、後から舞い込んだ高額な仕事の依頼を丁重に辞退した。
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