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匂やか

におやか
形容動詞
1
標準
sweet-scented
文例 · 用例
夕は日が背後に没して、紫水晶のように匂やかに見える。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
そしてふかぶかと胸一杯に匂やかな空氣を吸込めば、ついぞ胸一杯に呼吸したことのなかつた私の身體や顏には温い血のほとぼりが昇つて來て何だか身内に元氣が目覺めて來たのだつた。
梶井基次郎 檸檬 青空文庫
そしてふかぶかと胸一杯に匂やかな空気を吸い込めば、ついぞ胸一杯に呼吸したことのなかった私の身体や顔には温い血のほとぼりが昇って来てなんだか身内に元気が目覚めて来たのだった。
梶井基次郎 檸檬 青空文庫
或る初夏の夕暮、をとめのかの女は、河神が来て、冴えた刃物で、自分の処女身を裂いても宜い、むしろ裂いて呉れと委せ切つた姿態を投げた――白野|薔薇の花の咲き群れた河原のひと処、夕闇の底に拡がるむら花のほの白さが真珠の床のやうに冷たくかすかに光り、匂やかな露をふくんでをとめのかの女を待つてゐた。
岡本かの子 青空文庫
少年の日の青空は、今見上げる空よりも、もっと匂やかな艶がありはしなかったか?
中島敦 プウルの傍で 青空文庫
わが室は夢の方丈、匂やかに名香なびき、遠世なる暮色の寂に哀婉の微韻を湛へ、髣髴と女人の姿光さし続く幾むれ、白鳥の歌ふが如く過ぎゆきぬ、すべる羅の裾。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
幸福な、閑かな、それでゐて匂やかないい夜が、もう私たちの足もとまで迎へに来た。
北原白秋 蜜柑山散策 青空文庫
匂やかであつた、世界は。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
作例 · 標準
庭の梅が匂やかに咲き誇り、春の訪れを五感で感じさせてくれる。
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彼女の髪からは、椿油の匂やかな香りがかすかに漂っている。
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匂やかな花の香りに包まれて、昼下がりのテラスで読書を楽しむ。
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2
標準
lustrous, shiny and beautiful
作例 · 標準
磨き上げられた廊下の床は、光を反射して匂やかな美しさを見せている。
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その絹織物は、光の当たり方によって匂やかな色彩の変化を楽しめる。
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彼女の目は、知性と優しさを湛えて匂やかに輝いていた。
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匂やか(におやか) — 幻辞.com