近目
ちかめ
名詞
標準
文例 · 用例
」 驚いて縮めた近目の皺を、莞爾……でもって、鼻の下まで伸ばさせて、「床屋へお入んなったのを……どうもそうらしいと思ったもんですから、お帰り時分を待っていたの、寄ってらっしゃいよ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
近目と貧乏は馬鹿にしていても、職にたずさわる男だけに、道の覚悟はありました。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
……近目のようで可厭ですわ、殿方と違いますもの――貴方は?
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
最近目立って台頭してきた科学者のグループに、こういった文化的批評の把握に精進する傾向が著しいのは結構なことだ。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
美しき日本語と対話戯曲「二十六番館」と「おふくろ」岸田國士 友田夫妻を中心とする築地座の仕事は、最近目ざましい躍進ぶりを見せてゐる。
— 戯曲「二十六番館」と「おふくろ」 『美しき日本語と対話』 青空文庫
七十五里を一目に見る遠目金、芥子粒を卵の如くに見る近目金、猛虎の皮五十枚、五町四方見当なき鉄砲、伽羅百|斤、八畳釣りの蚊帳、四十二粒の紫金を貫いたコンタツ。
— 神西清 『ハビアン説法』 青空文庫
なんだかしら、最近目だって沼間氏の家族は愛想をよくする。
— 社交室 『キャラコさん』 青空文庫