彫り上げ
ほりあげ
名詞
標準
relief work
文例 · 用例
金春を下絵、金剛を荒彫りとすれば、観世は彫り上げて磨きをかけて角々を丸くしたようなもので、見方によっては金春の古雅を転化して円満味とし、金剛の尖鋭さを消化して華麗味としたものかとも考えられる。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
マルチメディアというぶよぶよとした概念の中から、捨てるべきものを捨て、ボイジャージャパンが自らを電子本に向けて彫り上げていく過程で、北村さんは鋭利なのみの役割を演じました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
まずその下絵によって一尺位に彫り上げ、それを師匠に見せますと、これはよく出来たという。
— 店初まっての大作をしたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
もっとも、図は布袋であるが、従来の仏師の仏臭を脱した一つの行き方をもってこの布袋を彫り上げたのであった。
— 牙彫りを排し木彫りに固執したはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
ちょうど七日目に彫り上げました。
— 石川光明氏と心安くなったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
この不動様の三尊を彫り上げるということは彫刻の稽古としては誠に当を得たものであって、この稽古中に腕もめきめき上がって行くのです。
— 彫刻修行のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
それはちょうど実物大の鼠を実物をお手本にする気で考え考え、コツコツと彫り出しましたが、彫り上げて見ると、どうやら形になったような気持……それは檜の材でありますから、真白であるのを、本当の鼠を行くのであるから、自分で考えてちょうどな色をそれに附ける。
— 猫と鼠のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
一方、漢文学との融合に立つ日本の伝統的文人気質というものは、硯友社出身で江戸っ子である幸田露伴の今日をいかなる内容に彫り上げているであろうか。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
作例 · 標準
その美術館には、美しい彫り上げの木彫りがたくさん展示されている。
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彼の作品は、繊細な彫り上げが特徴で、見る人を魅了する。
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古代の遺跡から発見された石碑には、見事な彫り上げが施されていた。
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