掛茶屋
かけぢゃや
名詞
標準
roadside tea house
文例 · 用例
S=稲荷神社境内 (茶店は腰掛茶屋である。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
』 壯丁は車を離れて水を呑むもあり、皆掛茶屋の縁に集つて休んで居た。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
自分はある友と市中の寓居を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ真直に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の掛茶屋がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
」 勇美子も夜会結びの鬢を吹かせ、雨に頬を打たせて厭わず、掛茶屋の葦簀から半ば姿をあらわして、「石滝から来たのじゃあなくって。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
そしたら向うのひのきの陰の暗い掛茶屋の方で、なにか大きな声がして、みんながそっちへ走って行きました。
— 宮沢賢治 『祭の晩』 青空文庫
「た、た、た、薪百|把持って来てやるがら」 掛茶屋の主人は、耳が少し悪いとみえて、それをよく聞きとりかねて、かえって大声で言いました。
— 宮沢賢治 『祭の晩』 青空文庫
風がごうごうっと吹き出し、まっくろなひのきがゆれ、掛茶屋のすだれは飛び、あちこちのあかりは消えました。
— 宮沢賢治 『祭の晩』 青空文庫
掛茶屋に腰を下ろしている間に、前の通りで五十ばかりになる田舎者と馬車の馭者とが押問答をしている。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの風情を残す掛茶屋で、旅人は一服した。
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山道の途中にある掛茶屋で、温かいお茶をご馳走になった。
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古い街道沿いには、今も旅人を癒やす掛茶屋が点在している。
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江戸時代、旅人たちは疲れた体を休めるために、よく掛茶屋を利用した。
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