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篆額

てんがく
名詞
1
標準
文例 · 用例
そこには額仕立ての書画や篆額があった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
堂は四坪程の広さで、玄白堂と云う篆額が掛っているが、堂とは名のみのこと、内部には板敷もなく、入口にもお定まりの狐格子さえない。
小栗虫太郎 後光殺人事件 青空文庫
「抽斎渋江君|墓碣銘」という篆額も墓誌銘も、皆|小島成斎の書である。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
人と成って後|確堂公と呼ばれたのはこの人で、成島柳北の碑の篆額はその筆である。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
そばには二個の大きな碑が建てられて、一方は太政大臣|三条実美篆額、斎藤竹堂撰文、一方は陸奥守藤原慶邦篆額、大槻磐渓撰文とある。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
日露戦役後、度々部下の戦死者のため墓碑の篆額を書かせられたので篆書は堂に入った。
内田魯庵 鴎外博士の追憶 青空文庫
「そんな事をいわずに墓碑の篆額を書くツモリで書いてくれ」と重ねていうと、「墓碑なら書くよ、生きてる中は険呑だから書かんが、死んだら君の墓石へ書いてやろう、」といった。
内田魯庵 鴎外博士の追憶 青空文庫
最初は愛々亭とするつもりで篆額まで彫らせたが、他人が笑うだろうと思ってやめにした。
久生十蘭 湖畔 青空文庫