豆粒大
まめつぶだい
名詞-の形容詞名詞
標準
pea-sized
文例 · 用例
お蕗の灸はおそらくありふれた豆粒大のそれとは趣きを異にして銅貨大の艾を急所に貼り重ねて、火を点じながら団扇をもつてほいほいと煽ぎたてるといふ凄まじさだつた。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
最後に桶を傾けた時、彼の期待に輝いた眼は、柄杓の中に流れ込まうとしてゐる殘り少くなつた水に、危ふく一緒に流されさうになり、流されまいとしてたゆたうてゐる一つの黒い小豆粒大のものを見た。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
人夫は爪に挾んだ豆粒大の虫を彼らに見せて、「笹やぶに、どうも、多いらしい、これは熊か鹿に喰いつくやつでしたろう」「極刑に処して下され、火の中にたたきこんで下され」 その虫は燠の上でぷちりと動顛した。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
一人の顔が小豆粒大に写っている写真である。
— 中谷宇吉郎 『南画を描く話』 青空文庫
今の場合と同じことを絵について言うと、極めて簡単なタッチで、小豆粒大の人の顔を見分けさせ、その上表情まで出していることになる。
— 中谷宇吉郎 『南画を描く話』 青空文庫
裏面に一ツの栓があって、それを抜くと中は空洞、果然、その中に豆粒大の紙丸があった。
— モウリス・ルブラン 『水晶の栓』 青空文庫
豆粒大の石を落しても、それがだんだんと下の大きな石に当って、しまいには幾抱えもあるような大きな石が、何十分とか何時間とかを経て終に森林帯へまで落ちて行くとかいうような話もいい心持はしなかった。
— 高浜虚子 『富士登山』 青空文庫
この木に限つて小豆粒大の油蟲が木|肌一面にたかる。
— 横瀬夜雨 『五葉の松』 青空文庫