遠ざく
とほざく
Nidan verb (lower class) with 'ku' ending (archaic)動詞-他動詞
標準
to keep away
文例 · 用例
敬して遠ざくるとかやいへば、よきほどにあひしらひて、言葉交はすほど、船つきぬ。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
故に君子は庖厨を遠ざく……こりゃ分るまいが、大尽は茶屋の構の大からんことを望むのだとね。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
されば張る氣の如き善氣を保たんとするには弛む氣を生ぜしむる傾ある美術音樂等は力めて之を遠ざくるを要する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
而して我にはこの大勢力あらず、宗教にも自からなる階級ありて、印度の古時をうつし出しければ、これも我が平民を貴族より遠ざくるの助けをなせし事明らかなり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
ただいう〈牛を見ていまだ羊を見ざるなり、君子の禽獣におけるや、その生を見ればその死を見るに忍びず、その声を聞けばその肉を食うに忍びず、ここを以て君子は庖厨を遠ざくなり〉。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
故に君子は庖厨を遠ざくで、下女が何を触れた手で調えたか知らぬ物を旨がるところが知らぬが仏じゃ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
やはり僕が議論を吹つかければ、忽ち敬して遠ざくる所は室生と同工異曲なり。
— 芥川龍之介 『田端人』 青空文庫
之を近づくれば固より相引き之を遠ざけても益相引かんとするは夫婦の間なれども、之を近づくれば常に相|衝き之を遠ざくれば却て相引かんとするは舅姑と嫁との間なり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
作例 · 標準
船が岸を離れ、島影が次第に遠ざいていく。
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年月が経つにつれ、かつての記憶も遠ざいてしまった。
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理想から遠ざく自分を情けなく思う夜もある。
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