攫取
攫取
名詞
標準
文例 · 用例
ただ狗の屎を拾う気になって手を出しゃあ攫取りだ、真の事たあ、馬鹿な世界だ。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
赤手にして一千万円を越ゆる暴富を、二三年の裡に、攫取した面魂が躍如として、その顔に動いた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
赤手にして一千万円を超ゆる暴富を、二三年の裡に、攫取した面魂が躍如として、その顔に動いた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
其の源泉は隠れて深山幽谷の中に有り、之を索むれば更に深く地層の下にあり、砥の如き山、之を穿つ可からず、安くんぞ国民の元気を攫取して之を転移することを得んや。
— 北村透谷 『国民と思想』 青空文庫
恰も潜者の水底に沈みて真珠を拾ふが如く自然界の奥に闖入し、冥想を以て他界の物を攫取し来るを以て詩人の尊む可きところとはするなり。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
わが邦人民たるものはただこの好機会に躊躇することなく、遅疑することなく、攫取するにあるのみ。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫