誘き出す
おびきだす
動詞
標準
文例 · 用例
あれは私を誘き出す悪魔なんだからね!
— 中原中也 『山間秘話』 青空文庫
が、あるいは三方から引包んで、誘き出す一方口の土間は、さながら穽穴とも思ったけれども、ままよ、あの二人にならどうともされろ!
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
だから、俺は云ったよ、小藤次が知らんと云や、何うするって」「成る程」「するてえと、子曰く、小藤次は囮にして、知っている奴を誘き出すって。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
相手を誘き出すためであった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
でもう一度芸当を使って、彼を室より誘き出すによってご苦労ながら飛んでかかり捕縛ってはくださるまいか?
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
小倉庵も、それは渋沢を誘き出すに好都合だと考えた。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
そして、マリユスはまだ何らの通知も受けていないし、手紙は自分が横取りしてるので、彼はきっと日が暮れると毎晩のように出会いの場所へ行くに違いないと考えて、プリューメ街に行き、そこでマリユスを待ち受け、彼を防寨におびき出せるに違いないと思われる呼び声を、友人らの名を借りて投げつけた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
どうしたら将門を、必殺の地へ、おびき出せるか――と、じつはその謀をこの間じゅうから考えているのです。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫