つんと澄まして
つんとすまして
表現
標準
primly
文例 · 用例
教えられた臙脂の風呂敷包と、雀斑はあるが、非常に背が高くスマートだという目印でそれと分ったのだが、そんな目印がなくとも、つんと澄まして上を向いている表情は彼女になくてかなわぬものだと、豹一は思った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
「お花さんはとかくに男の方の贔屓ばかりするが、こりゃあちっとおかしいぜ」「そうかも知れない」と、お花はつんと澄ましていた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
「縹緻が悪うござんすけんなア」 母親は、良人の耳もとへ囁いてニヤリとしたが、明るい祝言の座へかへると、再びつんと澄まして扇子を持ちなほしながら、「あの、では」と、銚子の少女に盃ごとを始めるやうに合図した。
— 片岡鉄兵 『菜の花月夜』 青空文庫
次に倉光さんに逢った時にちょっとお礼は言いましたが、つんと澄ましていてやりました。
— 豊島与志雄 『男ぎらい』 青空文庫
時によると藤尾さんがつんと澄ましている事がある。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
鎖や冠の飾は、皆つんと澄ましていて、一廉のえらい物の気になっていますが、あなたがいらっしゃって、さあ、来いと仰ゃれば、皆急いで御用を勤めようといたします。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
そのころ地平、縞の派手な春服を新調して、部屋の中で、一度、私に着せて見せて、すぐ、おのが失態に気づいて、そそくさと脱ぎ捨てて、つんとすまして見せたが、かれ、この服を死ぬるほど着て歩きたく、けれども、こうして部屋の中でだけ着て、うろうろしているのには、理由があった。
— 太宰治 『喝采』 青空文庫
だから、夫人と素晴らしい高級車に、一しょに並んで乗ってからも、彼女はつんとすましていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はつんと澄まして、誰も寄せ付けない雰囲気だった。
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「そんなにつんと澄ましてばかりいないで、たまには笑いなさいよ。」
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猫がつんと澄まして窓の外を眺めている。
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