金高
きんだか
名詞
標準
sum
文例 · 用例
かつ島田髷としてはほとんど文金高髷に限られた。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
米国での統計に拠れば、過去二十一年間に過失から起った火災の損害は金高にして二億六千六百三十四万〇五十八ドルになる勘定だという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
収入役は、金高を読み上げて、二人の書記に算盤をおかしていた。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
で、廷珸の手へ託しては置いたが、金高ものでもあり、口が遠くて長くなる間に、どんな事が起らぬとも限らぬと思ったので、そこでなかなかウッカリしておらぬ男なので、その幅の知れないところへ予じめ自分の花押を記して置いて、勿論廷珸にもその事は秘しておったのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
八千円ばかりの金高から百円を帳面で胡魔化すことは、たとい自分に為し得ても、直ぐ後で発覚る。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
材木の間から革包を取出し、難なく座敷に持運んで見ると、他の二束も同じく百円束、都合三百円の金高が入っていたのである。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
「正直なとこを言ってやれよ」 そこで年少の出前持は何分にも、一回、僅かずつの金高が、積り積って百円以上にもなったからは、この際、若干でも入金して貰わないと店でも年末の決算に困ると説明した。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
……あの坊さんは、高野山とかの、金高なお宝ものを売りに出て来ているんでしょう。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫