顔円
かおえん
名詞
標準
文例 · 用例
そして、筆を借りてそこの壁に詩を題し、終ると傍にいる二人の小供を抱き締めるようにしてさめざめと泣いていたが、やがて孫恪の方を向いて、「これから永のお別れをします」 と言って、着ていた着物を引裂いて投げ出したのを見ると、赭顔円目の一大老猿であった。
— 田中貢太郎 『碧玉の環飾』 青空文庫
翼生えた若い極醜女で、髪も帯も、蛇で、顔円く、鼻|扁たく、出歯大きく、頭を揚げ、舌を垂れ振るう。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
古き甕は碎けたり、また顏圓き童女の白き腕に卷かれて、行かめや、森の泉に。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫