来居
くりい
名詞
標準
文例 · 用例
帰って来居る時までは、おのれ等、敵の寄せぬ城に居るも同然じゃ。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
植ゑて見し花の主人もなき宿に知らず顔にて来居る鶯 春の空を仰いで吐息をおつかれになった。
— まぼろし 『源氏物語』 青空文庫
新“風来居”の記“無事心頭情自寂 無心事上境都如”(自警偈) 十二月十六日 (晴)高橋さんの内へ行たり高橋さんが来たりで。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
Yさん来居、ありがたう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
呉郎さん十郎を誘つて昼飯を食べる、それから風来居にいつしよに戻つて来てまた飲んだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
詩引に「幕府下特恩之命、賜邸於小川街、而邸未竣重修之功、公来居丸山荘、荘園鉅大深邃、渓山之趣為不乏矣、公日行渉為娯」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
註云、客歳春夏之際、吾公嬰疾辞職、而至冬大痊、幕府下特恩之命、賜邸於小川街、而邸未竣重修之功、公来居丸山荘、荘園鉅大深邃、渓山之趣、為不乏矣、公日行渉為娯、故結末及之。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「お蔭で飯もよう喰わんと走り出して来居って……、ひもじゅうて叶わんがな」「どだい此処等の宿屋の女中があきまへんわ」 船頭の代りに屋根の下から答うる者がいた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫