潮の干満
しおのかんまん
表現名詞
標準
ebb and flow
文例 · 用例
父義実の一言を誤らざらんとて、一身の破滅を甘んずるは、シバルリイの極めて美はしき玉なり、而して其の是を実行するに至りては、海潮の干満整然として、理法の円満を描くに似たり。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
しかれども、かく平穏なる間隙は潮の干満の交代時に、しかも天候静穏の日に見るのみにして、十五分間継続するにすぎず、その猛威はふたたびしだいに加わる。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
潮の満干に人の血潮の昇登下降が伴つてゐるならば、また人の生死の呼吸はいつも海の潮の干満に左右されてゐるならば、我が小さな胸の鼓動の中にも、大きな荒浪の響が籠つてゐるのだ。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫
筑前、某所の海岸におなじく一つの洞窟あり、海水日夜に流れ入ること毫も潮の干満に関することなければ、必ず冥路の底に通ふものとして知られたり。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫
ちょうど潮の干満が、遠い遠い月の世界と関係があると、誰が想像し得たであろう。
— ――個人的なものから集団的なものへ―― 『歴史の流れの中の図書館』 青空文庫
そしてその喘ぎと脈搏と歩みがいかに重く、その潮の干満の浪足がいかに苦しいかを知っている。
— 中井正一 『リズムの構造』 青空文庫
しかし潮の干満に伴って海へ流れ出る水量はテディントン・ロック(リッチモンド近くの閘門)と幾つかの支流から流れる水量に等しいものに過ぎない。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
明らかに彼の観点は両方のシステムにおける一種の潮の干満であり、我々が使うような言葉で「静脈系は血液に満ちた水路であって大小の多くの運河がそれから流れ出て血液を身体のすべての部分に分配する」と言っている。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
作例 · 標準
「潮の干満の差が激しい地域では、港の構造も工夫されているんだね」
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月と太陽の引力が引き起こす潮の干満は、海の生態系に欠かせないリズムだ。
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潮の干満によって現れたり消えたりする不思議な道を通って、向こうの島へ渡る。
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