世説
せせつ
名詞
標準
文例 · 用例
『世説新語補』四に賀太傅呉郡の大守と為りて初め門を出でず、呉中の諸強族これを軽んじ、すなわち府門に題していわく、会稽の鶏は啼く能わずと。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
私が復習を済ましてから九段の老先生から借りて来た「近世説美少年録」という本を読んできかせようとすると父は、「ちょっと待て、今日はおれが面白い話をしてきかせる」 と云いながらポツポツと話し出した。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
李希梅 今、世説にある話をしやしなかったのですか。
— ――序に代へて―― 『涼亭』 青空文庫
カバラ学者すなわちカバリストの接神論は、えすらあるの苗である、ヤコブ家長の十二人の子から流れ出ている創世説に、その根拠をおく。
— 牧逸馬 『ヤトラカン・サミ博士の椅子』 青空文庫
その後になつて、この體裁で注を書いたものは、正史には餘りないが、有名なのは世説の注である。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
心靈研究會に興味を持つ人々が、だんだん多く集つて來ると、心靈の科學的考察が盛んとなり、新しい科學の分野にわれこそ先に踏みこむのだといふ篤學の熱心家が現はれ、「心靈電子論」だとか、「心靈四次元論」だとか、「心靈三世説」とかを提唱して體系づけ、心靈の存在に確乎たる裏打ちを施すのであつた。
— 海野十三 『心靈研究會の怪』 青空文庫
グローセの「藝術の始源」に依れば、彼等は動物説話や創世説話を持つてゐるのみならず、亞弗利加唯一の造形美術的天才を持つ民族であつて、線描の優れた技巧と、鮮明な色彩感覺とを兼ねて居り、山間に産出する鑛物性顏料を繪具として用ゐる術を知つてゐる。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
だから王が、神に位を与へるのは、不思議でも何でもないことだ、と後世説明してゐるが、其を待つ迄もなく、天皇は、天つ神として、此世に出現なさつた故に、此土地で、最、尊い神である。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫