瓦作り
かわらづくり
名詞
標準
文例 · 用例
先生の説によると、こんなに古い燈台が、まだ残つてゐる傍に、階行社と云ふ新式の錬瓦作りが出来た。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
併し警視庁の命令によって、釜前は石造または煉瓦作りとなったので、出火の憂いは頗る減少した。
— 岡本綺堂 『明治時代の湯屋』 青空文庫
まだ完全にはでき上っていないけれども、ことごとく煉瓦作りである上に、スチュジオにでも載りそうな建築ばかりなので、全く日本人の経営したものとは思われない。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
煉瓦作りで窓が高いのと、模様のある玉子色の布に遮ぎられて、間接に夜の中へ光線が放射されるので、通り際に見上げた津田の頭に描き出されたのは、穏やかな瓦斯煖炉を供えた品の好い食堂であった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
先生の説によると、こんなに古い燈台が、まだ残っているそばに、偕行社という新式の煉瓦作りができた。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
浴場は煉瓦作り、浴槽はタタキでかなりに大きい。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
古い煉瓦作りの本館の横に、名票の受附所はあつた。
— 久米正雄 『受驗生の手記』 青空文庫
しかし僕なんかはこれを大ざつぱに絵草紙屋で通してゐましたが、僕の家の裏手からは小路が細く曲りくねつてこの大平のわきへ抜けられるやうになつてゐて夏などはこのドブ板を敷いた高い家と家との間の小路がいとゞ涼しく、大平は真黒な巌丈な土蔵造りですし、ぼくの家は煉瓦作りです。
— 木村荘八 『私のこと』 青空文庫